島根県を中心に山陰地方で栽培される牛の角みたいなので牛角とも呼ばれる。
また根よりも成長が早く、大きくなりすぎて畑で倒れてしまうためコロゲかぶとも言うらしい。
<かぶ基本情報>
●栄養価
ジアスターゼ、ビタミンA、ビタミンB1・B2,β-カロテン,食物繊維、カルシウム、鉄、カリウム
かぶは、根と葉の部分で栄養素が異なります。根は、淡色野菜でビタミンC、カルシウム、食物繊維を多く含むとともにデンプン分解酵素のアミラーゼを含んでいます。アミラーゼは生で食べると消化・吸収を助け、胸焼けや食べ過ぎの不快感を解消してくれます。
また、葉の部分は緑黄色野菜で、β-カロテン、ビタミンB1・B2、・C、カルシウム、カリウムなどを豊富に含みます。栄養学的にみると、根より葉の方がいろいろな栄養素を多く含んでいるので、捨てずに活用してください。
●効能
消化促進、動脈硬化
●豆知識
最も古い重要野菜の一つかぶはアフガニスタンあたりか、これに地中海沿岸の南ヨーロッパを加えた地域が原産地と言われています。
ヨーロッパで紀元前から栽培され、今では世界中の温帯地方で広く栽培されています。
日本には、弥生時代に大陸から伝わったといわれています。
確かなのは「日本書紀」に持統天皇の7年(西暦693年)に五穀(主食)を補う作物として栽培を奨励するおふれを出したと記されているのが最初です。日本では、このように古くから土着して多くの地方品種が成立し、世界的にみても品種発達の重要な中心地となっています。
春の七草の”すずな”はかぶのこと。”すずしろ”はだいこん。よく並んで語られ、だいこんに似ていることから、その仲間と思われがちですが、
かぶは同じアブラナ科でもはくさい、こまつななどと祖先を共にする野菜です。
現在、全国で生産されている小かぶは、東京金町の特産だった”金町小かぶ”を改良したものです。
このかぶは野菜のなかでもっとも品種改良が進み、”芸術品”といわれます。きめ細かい真っ白な肌、腰高の美しい形、繊細な甘味。
小かぶは浅漬けがおいしく、全国でつくられるようになりました。あかかぶは酢漬けにすると色がきれいです。
●見分け方
肌のきめ細やかでつやがあるのがいい。
ひげ根が少ないのがいいとも言います。
かぶのいろいろ