いちごの品種
イチゴの品種は昭和50年代から西は「とよのか」、東は「女峰」の2代品種が続きましたが、イチゴの品種改良はめざましく、主産県を中心に優秀な品種がでてきました。
東では「女峰」に変わって「とちおとめ」が急激に増え06年調べでは「とちおとめ」はついにいちご界のトップになりました。女峰よりも大きく、また日持ちもよく糖度が高いため人気がある。長く続いた「とよのか」全盛期が終わりを告げ、一気に増えましたが今後は「さちのか」「さがほのか」「あまおう」など「とよのか」の孫達が「とちおとめ」を追いかける形になっている。
特にブランド戦略に成功した「あまおう」の追い上げは目を見張るものがある。
<基本情報>
●栄養価
ビタミンC、ペクチン、アントシアニン、ポリフェノール、カリウム
カルシウム
●効能
高血圧予防、利尿効果、風邪予防、便秘解消、ガン予防、歯槽膿漏を予防
●豆知識
いちごが人に食べられるようになったのは、じつは、石器時代。
石器時代というと、人は狩りや漁、木の実などを採取(さいしゅ)して生活していた。
その時に、野生のいちごをとって食べたのがおそらく最初だろう。
このころは現在食べているいちごの実だけではなくて、葉っぱや茎、根なども薬として利用していたといわれている。
それから、フランスやベルギーなどで、野生のいちごを持って帰って畑で栽培されていたというはなしもあるが、いちごが本格的に作物として栽培され始めたのは、約200年前からといわれている。
北アメリカと南アメリカからの2種類の野生いちごがヨーロッパに運ばれて、2つのいちごがかけあわされて、現在のようなおいしいいちごが誕生した。
野生のいちごに比べて、かけあわされたいちごの実の大きさは10倍にもなって、味の方もだんぜんおいしくなった。
そうして、いちごの人気が出て、世界中の国々で食べられようになるまでひろがったそうな。
実は、あれは、たくさんのタネのつけ根(花托:かたく)が大きくなったものなんだよ。
ももやりんごなどは、タネのまわりの子房(しぼう)が大きく育ってやわらかくなった果肉(かにく)の部分を食べているんだ。
しかし、いちごの場合は、たくさんのたねが、はだかのまま実についていて、子房がほとんど大きくならないんだ。
だから、みんなが食べているいちごは、いちごのまわりにたくさんついているタネのつけ根が集まってできた花托というものになるんだ。
いちごは、このような仕組みから、別名で偽果(ぎか)とも呼ばれている。
●見分け方
色鮮やかである
ヘタがみずみずしい。
でこぼこしていない。
つぶつぶが立っている。
表面にツヤがある。
いちごのいろいろ