カラントというとなじみにくいですが「カシス」といえばわかる方も多いはず、フランス語ではカシスです。日本では黒すぐり
ブラックカラント(カシス)はかすかな苦味をもち、ゼリー、ジャム、アイスクリーム、コーディアル、リキュールなどに利用される。
イギリス、ヨーロッパ、イギリス連邦諸国では、ブラックカラント(カシス)の風味を加えたお菓子がいくつも存在する。
しかし、同じブランドの製品でも北アメリカでは、この風味が取り除かれていることが多く、代わりに利用しやすいぶどう味が使用されている。
また、ブラックカラント(カシス)を使った飲み物は様々なものが販売されているが、国によって呼び方が異なる。
酒場では、ブラックカラント(カシス)のコーディアルは、単にブラックと呼ばれる。例えば、「ウォッカ・アンド・ブラック」「スネークバイト・アンド・ブラック」「ペルノ・アンド・ブラック」「ブラック・アンド・レモネード」など。
北アメリカでは、ブラックカラント(カシス)のコーディアルをクレーム・ド・カシス(creme de cassis)と呼ぶ。
イギリスやフランスでは、「キール」などで用いるブラックカラント(カシス)のリキュールをクレーム・ド・カシスと呼ぶ。
オランダでは、赤い色のブラックカラント(カシス)味のソフトドリンクをカシスと呼ぶ。
イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでは、ブラックカラント(カシス)のコーディアルは「ライビーナ」という商品名(スグリ属の名前、Ribesにちなむ)で、もっぱら子供向けの(すごく甘いにしては)「健康飲料」として販売されている。
<基本知識>
●栄養価
ビタミンC、食物繊維、カリウム、鉄
●効能
心臓疾患予防、ガン予防、歯肉炎予防
●豆知識
ベリーという言葉が柔らかくて小さな実をつける植物のことと言われている。ブルーベリーやカラント、ラズベリーなどたくさんあります。欧米では夏のフルーツして人気がありますが日本では思ったほど知名度はありません。
ベリー(berry) は、イチゴ(ストロベリー)、ブルーベリー、ラズベリー、セイヨウスグリ(グーズベリー)、ブラックベリー、クランベリーなど、多肉質の小果実の総称。
"Berry" は単に "fruit" の中でも "nut" のような殻を持たない、汁の多い小果実を指すものであって、厳格に植物学的な分類を指す名称ではない。実際、上記の例でいえばストロベリー(バラ科)、ブルーベリー(ツツジ科)、グーズベリー(スグリ科)は植物分類上からは全くの別種である。
ベリーのいろいろ