果物
ムクロジ科リュウガン属
longan(英) longane(仏)
リュウガンは南アジア原産。リュウガンは、レイシと比べ果実は小さく、着果数が多い。またレイシほど品種改良が進んでおらず、果実が小さい割には種子が大きく、果肉は種子と果皮の間にわずかにあるのみである。果肉はレイシ同様、濁白色で果汁が多い。
レイシよりも樹勢が強く、放任状態でもよく着果する。リュウガンの果実はたわわに実るため、台湾ではお盆のときに仏壇に飾る縁起物として利用されるらしい。
中国ではリュウガンの名前は、昔話からつけられたものだという。
中国の伝説によれば「昔むかしのこと福建興化に悪竜が8月になるたびにやって来て害をなした。興化には桂元という名の鍛冶屋を営む屈強な若者がいた。桂元は村人を先導し、数度目の8月に悪竜退治を計画した。桂元の計画では酒で悪竜を酔わせ、村人総攻撃で倒す計画であったが悪竜は思いのほか酒に強く、結局は肉弾戦となった。悪竜の強さに苦戦した村人達であったが、桂元が負傷しながらも悪竜の両眼をくり貫き、落とし穴に悪竜を落とすことに成功したため悪竜を倒すことができた。しかし桂元は悪竜と共に穴に落ちて死亡してしまった。尊い犠牲となった桂元は、えぐり取った竜の両眼と共に埋葬された。すると墓から2本の大木が生え竜の眼に似た実をならせたので、この実を竜眼という様になった。」
またリュウガンの別名を桂元、桂円とも云い、リュウガンの乾果を「桂元乾(グェユンカン)ともいう。
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