野菜果物辞典

ナス科トウガラシ属

ハバネロ(Habanero)は、世界一辛い唐辛子の一種で、学名はCapsicum chinense。名称はハバナにちなみ、スペイン語ではアバネロとなる(スペイン語では"H"を発音しないため)。

ハバネロの熟す前の実は緑色だが、熟した実(2〜6センチメートル)にはいくつかの色がある。最も一般的なのはオレンジ色だが、白、ブラウン、ピンクなどもみられる。

ハバネロの辛さはおよそ200,000〜300,000スコヴィル(辛さの単位)で、ギネスブックにはGNS Spices Incが1994年に申請した最高記録として577,000スコヴィルが掲載されている。 その起源はキューバと考えられており、そこからユカタン半島に伝わったようである。ユカタンでは現在年に1500トンが生産されており、その他の産地としてブラジル、コスタリカ、アメリカ・テキサス州、アイダホ州、カリフォルニア州がある。

ハバネロは単に猛烈に辛いだけでなく、柑橘系のフルーティーな香りがある。日本では東ハトが「暴君ハバネロ」を2004年に発売して以来、激辛スナックブームが起こり、急激に知名度が上がった。


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