野菜果物辞典
見分け方

ガクがみずみずしく皮に張りがありへたやガクが濃い緑がいい。ずっしりと重いものが良く、水につけて沈むほど実がしっかり詰まっている証拠。白っぽくうすい筋が入っているものが糖度が高くおいしい。

よくスーパーで見かけるトマトは何故赤くないのか?
皆さんも思ったことはあると思います。
トマトが赤くない理由は日本で扱っているごく普通のトマトの品種に関係があります。
日本の普通のトマトに使われている品種は非常に皮が薄いため、真っ赤に完熟にした状態で出荷してしまうとスーパーの店頭においた時点で商品としては柔らかく、グジュグジュになってしまうからです。
また流通の面でも問題があります。

通常
生産者→市場→スーパー→消費者
の流通の流れでは店頭に並ぶまでに少なくても3日は覚悟しなくてはならず真っ赤に売れたトマトを3日も掛けて店頭に並べた場合、スーパーにしても市場の仲卸さんにしてもリスクを伴うからです。

昔、トマトが赤かったという方がいますがそういう人が食べていたのは真っ赤に完熟したトマトでしょう。生産者の所にいるとよく自分たちで食べる分だけ完熟で水を切ったいいトマトが出てくることがありますがなかなか消費者に対してそれをするにはそれなりの金額になってしまうのが現状です。

イタリアのトマトは赤かったという方がたまにいますがそれは向こうの気候に合ったトマトの品種が皮の分厚い品種だからです。
そのため真っ赤なトマトになるのです。

日本でもミディ系、ミニトマト、塩トマトやプラム型などといわれるトマトは皮が分厚くて赤いトマトが多いですがとりわけ普通のトマトはピンクや緑の状態で収穫することが主流で味がのっていないものがおおいですがこのような理由からです。
ちなみにピンクや緑のトマトも店頭で日にちが経つとそれなりに赤くなります。
稀に完熟で出しているところもありますがその場合は大抵、地元の野菜でスーパーさんと農家の距離が近くてすぐ持っていけてすぐ売れるところだけでしょう。


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