#11 栗マロンかぼちゃレポート in Miyazaki

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日本一おいしい南瓜『栗マロンかぼちゃ』のスタート前の確認に宮崎に行ってまいりました。
『栗マロンかぼちゃ』は南は宮崎から始まり長崎そして北海道とリレー栽培され、北海道に至っては5つもの部会でリレー栽培されています。そのため味をキープしたまま6-11まで安定したおいしさを保つことが出来ます。

そのスタート地点に当たる宮崎はあいにくの天気で雨が降っており地面がぬかるんだ状態での現場確認となってしまいました。
順調に成長しているようで、もうすでに立派な大きさになっているものもありましたが55日~60日しっかり完熟するまで見守ってやらなければなりません。

今、国産のかぼちゃは少なく、出始めの時期になるためニュージーランド産やメキシコ産などがスーパーなどでよく見かけると思います。
国産は沖縄や鹿児島辺りから徐々に増えてきますが国産が市場に出回らないため出荷されると大変高い値段で取引されます。
そのため、まだ完熟していないにも関わらず高く売れるうちに売ってしまおうという心無い人が、ある程度の大きさになると出荷してしまうのです。そのため、いま国産を買って中を割って見ると色がまだ白っぽく辺にみずみずしかったり種がメロンの種みたいな粗悪品が多いと言うわけです。(もちろん悪いものばかりではないですよ)

もちろん栗マロンかぼちゃではそういったことは一切いたしません。
未熟な栗マロンかぼちゃを出荷する=信頼を裏切ることになるからです。

しっかり完熟するまで置き、茎と果実の接点であるコルクと呼ばれる部分が乾燥する状態まで待ちます。
かぼちゃの場合おいしいものを作るにはまずココが肝心です!
コルクの部分が乾いている状態は栄養が完全に行き届いた証拠なのです
つまりコルク部が乾いていない状態で切り離してしまうと栄養が完全にいきわたっていないのに取ったことになり結果おいしくないということです。
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今回の視察ではまだ接点のコルク部に水分残っていましたので未完成と言うことです。
そして完熟していないかぼちゃは爪を立てると傷が残ります。
おいしいかぼちゃは硬いのです!

未熟なかぼちゃは葉っぱがあたるだけでも結構傷つきます。
かぼちゃの葉っぱの表面はぎざぎざしていますので柔らかい未熟なかぼちゃには傷が付きやすいのです。スーパーで傷の多いのを見つけたら風で葉っぱがあたったのかなって思ってもらってもいいと思います。

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九州の栗マロンかぼちゃの栽培時の特徴の一つですが写真にもあるように白いお皿に一つずつ乗せています。これは満遍なくかぼちゃが深緑になるようにする工夫です。これでほとんどの栗マロンが色むらのない綺麗なものに仕上がります。北海道になるとこれができません。なぜなら広すぎるからです…
よく、色のあせている部分があると良くないと言って買わない方がいますが栄養価、味ともに全く問題ありません。
北海道産のかぼちゃは栗マロンかぼちゃに関わらず色むらがあります。

さてさて長くなりましたが…
宮崎『栗マロンかぼちゃ』レポートはこれで終了です。
まだ未熟ですが6月になれば今年もおいしい『栗マロン』が期待できそうです。

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野菜果物辞典主宰 hajinet

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